私と「二十九歳」 その2~さらっと曲編~
前回のつづきです。
今回は、前回書かなかった黒字の4曲についてさら~っと書いていきます。
今回の4曲は解釈しなくても「そのまま聴けばいい」感じだな~と思っています。
では、いきましょう。
③ファンファーレがきこえる
これは本当にそのまま聴いただけで、良い曲ですよね~。
現実化希望!!!!!!!!!!!!
「!」の数が合ってないと思いますが、この曲はこれに尽きます。
10曲目の「The End」と併せて、私はTOKOTOKOさんの「ハッピーエンドのイントロが聴こえる」を連想しています。
西沢さんはいいぞ。(BBBの記事なのにすみません)
④Ghost Town
私は、3曲目の「ファンファーレ」とこの曲が対になると思ったんですが、「二十九歳」のCDに付属している歌詞カードを見ると、「Ghost Town」と「yellow」が対になって歌詞が書かれているんですよね……。
ファンファーレが「現実化希望」なのに対して、「Ghost Town」は夢を現実化できなくて”幽霊”になってしまう、という対比になっています。
この曲で言う”幽霊”とは、「死んだように生きている人」のことだと解釈しています。
美容師を目指したあいつも
モデルになりたかったあの子も
医者を志した彼も
みんなみんな幽霊になった
最後の歌詞もいいですよね。怖くて。
ここじゃないどこかへ逃げ出そうぜ
僕がまだ僕でいるうちに
ここじゃないどこかってどこだい?
Run Run Run…
「Run」には、「走る」以外にも「逃げる」という意味があります。
「ここじゃないどこか」を考えるよりも、「ここ」がどこなのかを考えるとゾッとします。
⑤yellow
はじめて聴いた時は、かっこいいけど何だかよく分からない曲でした。
アイドルとフライデー(パパラッチ)の曲なのかな?と思っていました。僕が君を守る、みたいな感じで二人の関係が濃密そうに聞こえて、恋愛の曲かなぁ…と思っていました。
今は何となく、「君」と「僕」は一人の人間の中にある「光」と「影」のモチーフなのかなぁ…と思ったりしています。この仮定を基に解釈してみましょう。
「Yes or No?」の
『No』の方の
『ノ』を
言ったかそれか言ってないかの
その瞬間に夜が 君の色
夜が「君」の色になったということは、「光」が入って夜が明けたという情景に置き換えることが出来ます。
非常にElectricな月が照らす都市はyellow
その瞬間に僕は
君の色
「僕」が「君の色」になったということは、自分の中の「影」の部分に「光」を当てたということでしょうか。自分の中の「影」の部分を、音楽や言葉で表現して「光」に当てる…という感じです。
なんだか、"ye"llowって、”yes”の言いかけみたいですよね。
⑥そんなに好きじゃなかった
恋愛(というより「君」と「僕」)をモチーフにした曲という点で「yellow」と対になる曲だと思っています。
「yellow」が「一人の人格内の君と僕」と読み取れるくらい密接な関係だったのに対して、「そんなに好きじゃなかった」は密接……だと思ってたのに違った!ガーン!って感じの曲ですよね。笑
キャッチ―な良い曲なので、とりあえず聴いてください。
「yellow」が君と僕の重なりを描いた曲なら、「そんなに好きじゃなかった」は、君と僕のすれ違いを描いた曲です。
でも、「yellow」も光と影はどれだけ近づいても重なることは無いから、実はyellowもすれ違いの曲だという……。
やっぱり「そんなに好きじゃなかった」と「yellow」が対だとなぁ~~と思っちゃいますよ、こいちゃん。
*その2 まとめ
今回の4曲は「その1~構造編~」で解釈した構造に当てはめるような形で解釈することができました。
(「yellow」と「そんなに好きじゃなかった」は左右に配置しましたが、右と左は方向が違うというだけで、それ以上の意味はありません。)
次回は、「The Cut」「ERAい人」「方舟」の解釈をしていきます。
もしコメントがあったら、マシュマロの方へお気軽にどうぞ!
おまけ
「そんなに好きじゃなかった」のPVにある最初のスミネムの言葉、「自分たち(バンドメンバー)はあくまで神の視点なので、実体験ではありませんよ」ってことでしょうかね。PVが生々しすぎるけど!笑